京都国立博物館で4/12より開催される「禅ー心をかたちにー」の内覧会に行ってきました。
近年では、欧米の人々の中にも思想が広がっている「ZEN」。
本展は、臨済禅師1150年 白隠禅師250年遠諱を記念した、およそ35年ぶりとなる質量ともに充実した禅宗・禅宗美術に関する展覧会となっています。
生まれ変わった「平成知新館」という天井高、奥行きともに広々としたスペースに、巨大な障壁画や屏風、個性的な像を含む全224点(うち国宝22点、重要文化財102点)が展示されています。ライトアップされた巨大な仏像は、普段お寺では見ることのない表情を見せ、その神聖な雰囲気に圧倒されます。
禅宗は、たとえば「以心伝心」や「不立文字」が語るように、師から弟子へ教えを伝えるのに言葉や文字を必要とせず、心から心へと連綿と受け継がれてきました。こうした祖師や先師たちの教え=「心」を「カタチ」=美術にまで昇華した禅の奥深さ、あるいは禅宗が中国で興ってから、日本にどのような影響を及ぼしたかのかをよりビジュアライズ化し紹介されています。
本展では、新たに大分県の県星寺で発見された(達磨に入門を請うため、左腕を切り落とそうとする瞬間が描かれた)図も見どころとなっています。
関連イベントも多数!禅の世界をより深く知る希少な機会となりそうです。
4/16 講演「禅における〈心〉のかたち」
4/24 講演「禅と水墨画 雪舟と白隠を中心として」
その他、関連土曜講座、四頭茶会、狂言「にせ地蔵/でんでん虫」、坐禅会、「ワークショップ “くじ”で出会う 禅のことば」など…
イベント内容、スケジュールは下記公式サイトをご確認ください。
http://zen.exhn.jp/event/
京都国立博物館と文化財保護基金のPR大使、トラリンのお出迎えも。