デザインコンペ「TDC 2016」

グランプリ含む約150点が京都巡回展示中!

poster for Tokyo Type Directors Club Exhibition 2016

「TDC 2016」

京都府(その他)エリアにある
京都dddギャラリーにて
このイベントは終了しました。 - (2016-07-22 - 2016-08-27)

In フォトレポート by KABlog 2016-08-13

京都・太秦天神川にある「京都dddギャラリー」で、タイポグラフィを中心としたグラフィックデザインの国際コンペティション「TDC 2016」が開催中です。

1987年に設立した、東京タイプディレクターズクラブ(Tokyo TDC)が1990年よりスタートした「東京TDC賞」。毎年プロアマ学生問わず様々な作品が寄せられ、今年は国内外から応募総数2,800点が集まりました。

会場に入ると、受賞作を含む約150点の作品が一堂に会する様子に胸が高鳴ります。すぐに目に飛び込んでくるのが、特別賞を受賞した葛西薫さんの作品。架空の花をイメージしてデザインされた「琳派400」のポスターの美しさに目を奪われます。すぐ手前には、TDC賞を受賞した小林一毅さんの実験的な作品「空想正倉宝物図」が並び、新たな才能との出会いも感じさせます。多摩美術大学の卒業制作で作られた作品で、「実験的な作品や若い方の作品も経験等は問わず評価されるのがTDCの面白いところだと思います」と京都dddギャラリーの高木さん。

昨年のタイプデザイン賞に続き、イギリスのヘンリク・クベル&スコット・ウイリアムズの作品「ニューヨーク・タイムズ・マガジン」のためのカスタムフォントが今年のグランプリを受賞しています。受賞作品ももちろん展示中。

「普段何気なく手にしている新聞や雑誌の文字にもそれをデザインした人がいるというのを感じるきっかけにもなると思います。実際のニューヨーク・タイムズ・マガジンも展示していますので、見て触れて楽しんでもらえたら」と高木さん。

ほかにも、デヴィット・ボウイのMV作品や、菅野創+やんツーによるユニークなドローイングマシンの展示など、「文字」の遊び心を活かした作品が多数並びます。銀座三越や資生堂パーラーなど普段見かけているようなおなじみのデザインもちらほら。見ているだけでも創造力が刺激され、ワクワクするような空間が広がります。

世界中から集まったアイディアの宝庫。どなたでも無料で楽しめるので、デザインやタイポグラフィックに興味がある人だけでなく、ぶらり訪れてみても新たな発見やひらめきがあるはず。

TDC 2016
【会 場】京都dddギャラリー
【会 期】2016年7月22日(金)~8月27日(土)
【開館時間】11:00~19:00 ※8月21日(日)の特別開館・土曜は18:00まで  
【休 館】8月21日を除く日曜・祝日 
【料 金】入場無料
【公式サイト】http://www.dnp.co.jp/gallery/ddd/

【KABlogライター】
ヤマザキムツミ 埼玉県出身。東京生活を経て、現在は京都在住。ライターを中心に、編集とときどきなぜかデザイン仕事も受けたり。最近は豆苗の栽培と鴨川での佇みが楽しみな日々。主なしごとは、『美術屋・百兵衛』(麗人社)でコラム「となりのアートさん」を連載中。CINRA.NETや旅雑誌などで取材・執筆をさせていただいております。映画好きによる映画のためのフリーペーパー『KODOMONO-HI』も気まぐれに刊行中。
http://kodomono-hi.jimdo.com/

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