おおさかカンヴァス2016

「太陽の塔」のもとで、太郎に触発されたアピール力ある作品を体験

In フォトレポート by KABlog 2016-10-28

大阪のまちをアーティストの発表の場として「カンヴァス」に見立てて、様々なアートプロジェクトを行う「おおさかカンヴァス推進事業」が、今年は万博記念公園「太陽の広場」を中心に、10月30日(日)まで行われています。

広場にそびえ立つ岡本太郎《太陽の塔》にちなみ、「おい、太陽。」というキャッチコピーで公募されて実現した、アピール力の高い体験型の作品やパフォーマンスなどが公開され、広場に祝祭的な雰囲気を生み出しています。

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松蔭中学校・高等学校美術部《おおさか福笑い》

普段は足を踏み入れることのできない、「太陽の広場」の芝生の上で展開されるのが、今年の「おおさかカンヴァス」の特徴(土日は芝生通路に立ち入っての作品鑑賞が可能)。「せーのっ」という元気な掛け声とともに、目・鼻・口型のバルーンが中に浮かぶ「空中福笑い」のパフォーマンスでは、作品のアイデアを考えた中学・高校生の美術部のメンバーが、お客さんとコミュニケーションしながら芝生の上を走りまわり、福笑いを完成させます。

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ニシハラ☆ノリオ
《太陽の根っこのカブリくち》(上)、《カブリもの》(下)
Photo: Yuki Moriya

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カブリモノが作れるワークショップ&パレード

ユニークな形の「かぶりもの」作品で知られるニシハラ☆ノリオは、大阪に来るたびに太陽の塔に立ち寄るという、岡本太郎と太陽の塔の大ファン。今回は、「地面をかぶる」ように頭を下にして、太陽の塔を逆さに見ることができる新作数点と、これまでに制作した50個以上もの自由にかぶれる《カブリもの》を展示。また、新聞紙や色ガムテープなど扱いやすい素材でそれぞれのかぶりものをつくり、太陽の塔の前をパレードするワークショップも行われています。

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ちびがっつ《太陽の人》
Photo: Yuki Moriya

生身の人間である作者が全身にペイントし、太陽の塔になりきって立ち続ける。太陽の塔と対峙する真摯な姿勢と、「がっつ!」と呼びかけると「がっつ!」と応えてくれるパフォーマンスのギャップが人気を集めています。
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Yotta《穀(たなつ)》
Photo: Yuki Moriya(下)

爆音の後に、車載された大砲型の機械から出てくるのは「ポン菓子」。戦争や死、あるいは岡本太郎の名言「芸術は爆発だ!」を想起させらながらも、そのイメージをするりと無効化するYottaらしい作品です。過去のおおさかカンヴァスにも巨大こけし《花子》の展示などで関わってきた2人組のユニット。

他にも、太陽の塔を取り込んで映す巨大な万華鏡型の作品(井口雄介《KALEIDO-SC@PE(カレイドスケープ)》)、天王寺学館高等学校芸術コースを中心とした若手美術集団「種」による、岡本太郎《明日の神話》をモチーフにした壁画《○△□の神話》など、「太陽の塔」のもとで、太郎に触発されたアピール力ある作品を体験することができます。

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おおさかカンヴァス推進事業2016
会期:2016年10月22日(土)~10月30日(日)
※万博記念公園の開演時間は9:30〜17:00(入園は16:30まで、要入園料)
場所:万博記念公園の「太陽の広場」を中心とするエリア、EXPOCITY、万博記念公園駅
※土日のみ「太陽の広場」に立ち入っての作品鑑賞が可能
※29日(土)10:45~11:30頃は、太陽の広場内で「太陽の塔内部再生」事業始動イベント開催につき園路からの観覧のみ可能
ウェブサイト:http://osaka-canvas.jp/

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カブリモノが作れるワークショップ&パレード
日時:10月29日(土)、30日(日)各日13:00〜15:30
会場:万博記念公園内・中央休憩所1F
材料費:500円
対象:小学生以上
定員:各日25名(先着順)
※詳細、事前申し込み方法はこちらのページでご確認ください。
http://osaka-canvas.jp/news/kaburuws

【KABlogライター】
橋本誠
1981年東京都生まれ。横浜国立大学卒業後、様々な展覧会やアートプロジェクトの企画、Tokyo Art Beat(TABlog)の運営等に関わる。東京文化発信プロジェクト室(現・アーツカウンシル東京)で「東京アートポイント計画」の立ち上げなどを担当後、一般社団法人ノマドプロダクションを設立。芸術祭やアートプロジェクトに関わる企画制作や人材育成プログラムを手がけている。http://nomadpro.jp

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