古川樹「ここからはじめよう」

伝統ある友禅染で作られた、表情豊かな作品たち。

poster for Itsuki Furukawa “Let’s Start Here”

古川樹 「ここからはじめよう」

大阪市中央区エリアにある
福住画廊にて
このイベントは終了しました。 - (2017-01-23 - 2017-02-04)

In フォトレポート by Rei Nakadani 2017-01-27

地下鉄御堂筋線淀屋橋駅、13番出口から徒歩5分の場所にある福住画廊にて、1月23日月曜日から2月4日土曜日まで行われているのが、古川樹個展「ここからはじめよう」です。

本展は、京都精華大学 芸術学部 テキスタイルコースに在学中恩師により友禅染を学び、卒業後も友禅染の可能性を追求し活動するアーティストである古川樹の個展。過去に自作の浴衣や、ステテコなど衣類に友禅染の布地を扱うのはもちろんの事、パネルを用いた平面の作品や、これまでになかった立体作品を生み出しています。

作者自身6回目の個展になる本展では、作家自身の表情、自画像をモチーフに作られた計18作品が展示されています。

会場に入る前のドアから見えてくる大きな顔の作品に、最初はドキリとさせられてしまうかもしれませんが、その表情の豊かさと可愛らしい色合いの作品たちに愛しさを感じるはずです。

掌サイズの小さな作品から、100センチ以上ある大きな作品までサイズは様々。どの作品も目尻の皺や髪の毛の流れ、そして一本一本の眉毛まで細かく描かれており、大きさや表情だけでなく、丁寧さにもまた驚かされます。

これまでも友禅染や、染色の技術を用いて制作を行ってきた作者。

「友人とは別の道に進んでも面白いかもしれない、という気持ちからテキスタイルコースに入ることを決めて、更にずっと続けることのできる染色の方法を探していた時に出会ったのが友禅染でした。自分の表情をモチーフに作品を作っているのですが、下絵と全く同じように作品がいかない事もあります。でもそれがかえって良かったりする場合もあるので楽しいです。ずっとつくっていけたらいいなと思います」

自分の子供の紹介をするように、楽しそうに作品について話してくれた古川さん。
彼女の『楽しくつくる』という制作における目標が、見る側である私達にも移ってくるような気がします。

今回の個展のタイトルである『ここからはじめよう』にはどのような意味があるのでしょうか。

「今回の個展のタイトルには、これまでしてきたことを一度リセットして、やり直していきたいという気持ちを表しています。去年1年は、これまで積み重ねてきたものへの評価が気になるようになってしまって、自分の気に入ったもの、納得するものが描けない、いまいち筆が乗らない期間でした。この期間があって、それを乗り越えるために制作場所をこれまでの共同アトリエから、自宅に移すことにしました。この個展はアトリエから自宅に移るという変化と、スランプから抜け出し、より作品つくりに没頭したい、やり直していきたいという気持ちが表れていると思います。スランプから抜け出したここ1~2ヶ月の間に制作したものもあるのでぜひそこも見て欲しいです」

ひとつの段階を終え次に移った彼女がつくる、新しく楽しい世界観が楽しみでなりません。

染色の可能性と、彼女の作る彼女自身の表情に魅入ることが出来る個展は、2月4日まで福住画廊にて開催しています。
「こういう女の子いるな!」と友達を探すように、宝探しをする気分で、会場にちりばめられた作品をお楽しみください。

【展覧会概要】

古川樹個展「ここからはじめよう」

http://www.fukuzumi-garo.com/index.html


期間:2017年1月23日(月)~2017年2月4日(土)
※11:00-18:00(土曜11:00-15:00) 日曜休廊

会場:福住画廊
(〒541-0044大阪市中央区伏見町3-2-12 春海ビル3F)

時間:11時から18時まで
休館日:日曜日
入場料:無料

Rei Nakadani

Rei Nakadani . 岐阜県出身。京都の外れの、総合大学に通う。文系大学生。絶賛就職活動中。学生団体で、フリーペーパー作成や、インタビュー記事の作成など、モノを書く、モノを作ることを少しだけしている。元美術部で、イラストを描いていたが、芸術の世界があまりわかっていない。わからないからこそ、楽しい芸術を発見したい。 ≫ 他の記事

KABlogについて

Kansai Art Beatの運営チームにまつわるニュースをお伝えします。

Facebook

KABlogのそれぞれの記事は著者個人の文責によるものであり、その雇用主、Kansai Art Beat、NPO法人GADAGOの見解、意向を示すものではありません。

All content on this site is © their respective owner(s).
Kansai Art Beat (2004 - 2021) - About - Contact - Privacy - Terms of Use