野田仁美 「Figure」

ギャラリー&ブックス edge

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彼女が自身の作品を介して私達の瞳に移す情景は、決してゴシックやカニバリズムの傾倒と崇拝等という単純な衝動ではなく、彼女自身が目撃した、至極日常に潜む少女としてのリアルを反映させる象徴である。
彼女はその緻密なリトグラフや鉛筆の筆致で像を編み、たわいもない言葉により少女としての心根を我々の目に焼き付ける。 2007年以降、特に作品の性質と完成度の深度が認められるようになり、東京を中心に企画グループ展の発表が続いている。

オープニング・パーティ 3月15日(土)15:00~18:00

メディア

スケジュール

2008年03月13日 ~ 2008年03月25日
3/15(土)は15:00〜18:00開廊

アーティスト

野田仁美

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Reviews

firty: (2008-03-13 at 14:03)

彼女の初個展の外観を簡潔に言うと次の通りとなる。

黒塗りの重厚さを感じる額。
そこに収まる、ファッション達。

しかし、彼女の作品群とは対話をせざるを得ない。そう、“作品と”ではなく、“作品群と”なのである。
だもんでまあ、edgeの作った作品集を見つつ、2週間来られる限り来るという彼女の真摯さに関心しつつ、ゆったりと彼女の言葉や、リトグラフに刻印された記号(あるいは思念というか)読み解きじっくり耽っていた。

考えなければ、何のことはない。しかし、知ってしまうとなおさらに引き込まれる。そして知ってしまえば、それは特筆すべき事であろうとも倦厭と敬遠の対象とは成り得ない。
彼女のことを知っていたようで知らずにいた。
ファイルに収められたドローイング群が、特に“それ”を力強く物語っていた。
そしてそれらを反芻するたびに、深く力強い筆致(色の濃さの話ではなく)に捕らわれていきそうになる。

いや、じっくり見れて良かったと思っている。話が出来たことも含めて。

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