森山大道 「凶区 Erotica」
HEP HALL
このイベントは終了しました。
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さまざまな都市の情景を写しとった作品によって構成される、「凶区~Erotica~」。雑然とした街が森山大道に見せる表情は、エロティシズムをあふれさせ、ただならぬ空気をたちのぼらせます。森山大道が感知する瞬間は、シャッター音とともにファインダーによって切り裂かれ、彼の視覚といりまじり、すべてが等価の塊へと変換されています。
海外の都市で催される個展のために、あるいは、その事前の打ち合わせのために、年に数回は機上の人となる森山の地球規模の移動の痕跡であるにもかかわらず、切り取られた像は、写真家の体内にひそむ自身すら掌握していないかもしれないほどの深みに落ち込みなにものかと融合しながら、ただひたすら、路地へと回帰していくように見えます。その位相のギャップのなかにひそむ巧まれざる変容は、するりと見る者の追尾をかわし、どこの地とも判じ得ない、混沌の磁場へとわれわれを誘い込むのです。
本展は、森山大道が1999年より2007年までに訪れた街で撮影したスナップショットにより構成します。
トークイベント 5月19日(月) 19:00~
当日11:00より会場にて整理券配布(100枚予定)
【画像:(c)森山大道】
メディア
スケジュール
2008年05月16日 ~ 2008年05月28日
11:00〜20:00開廊。5/19(月)18:00閉廊(トークイベントのため)
アーティスト
Reviews
写真家・森山大道氏の個展「凶区~Erotica~」(5月16日~5月28日)は大阪・梅田駅前、赤い観覧車横のビル「HEP FIVE」の8階で開催されている。
ホール内にかかる写真は「都市」を写したものばかり。
ただ、入場料 300円分を楽しむならば、ブースで放映
される作者のロングインタビューを”全部”見るといい。
彼の写真に対する考え方、モチーフ、撮影テクニックの
すべてが詰まっている。
「写真には、オリジナリティは無い。
みんな事実のコピーだ。
けれど、写真には人間性が出る」
彼は言い切る。
ワタシも、街を歩く際には、カメラを手放さないように
しよう…。
>> Written by "Kylin"on the Web.
彼を知っている人なら、言い添えられなくても、
"森山大道"だと分かる、強烈な個性を放つ
写真を目の当たりにしながら、
事実の複写であるという、彼の作品を見ました。
オリジナリティについて、考えさせられました。