「is it me?」展
SoHo Art Gallery
このイベントは終了しました。
かわたけよしのぶは、モノクロマティックな線を巧みに使い、さまざまな対象に命を、そして質感とボリュームを与える。彼はそのシンプルな線によってつくられた生き物とその世界に、見る人をいざなう。
メディア
スケジュール
2008年03月04日 ~ 2008年03月09日
アーティスト
Reviews
どの作品も緻密な線で描かれていて、
見る者を圧倒する。
実は、搬入日に作者と会う機会があった。
色々と驚くことがあったが、
何よりも、展覧会のタイトル
「Is It Me ?」
の意味を知った時のちょっとした感動は印象的。
その逸話を知りたければ、会場に足を運ぶと良い。
作品の初期段階とその後では、彼の試みは根本的に変化している事が見てとれる、ラインをメカニズム化した絵画と言えよう、気になるのは、全体の作品に深く、生きた情熱をあまり感じないのはなぜだろう…… 私は彼を知らない、何かを躊躇しているようにも感じられる、もっと自身をさらけ出すようなインパクトを絵の全体に反映させてほしいものだ。
初個展という事もあり、全体的に幾許か実験作品も残っているという印象。数点ははっきりと目に焼きつくものがある。
空間の把握や混じらせ方が興味深いし、センスを感じる。本人と直接お話できなかったのが個人的に残念。
ちらっと聞いたのは、今後も制作を続けていくとの事。
内燃するものを感じるし、次回はテーマを設定した展示を見てみたい。
タイトル通り(正確にはこのタイトルの意味が示すところであるが)、この展示は彼の原点となりスタート地点。それでもつい欲しくなるぐらいの魅力がある。次回を楽しみにしている作家である。