佐藤忠良 「アトリエのスケッチブック」

佐川美術館

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佐藤忠良は、彫刻の基本はデッサンであると言います。佐藤氏が言う、デッサンとは対象となるモチーフを自分の中で捉え、解体、整理し、再構成しようとする訓練のことです。つまり、モチーフの中にある、生きようとする姿勢をどれだけ発見できるか、そして、自分の中でもう一度組み立てなおすことができるかという練習のつみかさねだと言えます。佐藤氏は若い頃、画家のモディリアーニが1日100枚ものデッサンをしていたという話を聞き、自身も真似てチャレンジしたことがありました。その当時から、デッサンをすることに、佐藤氏は、大きな意味があると考えていました。その精神は生涯消えることはなく、外出時には必ずと言っていいほど、スケッチブックを持参していたといいます。佐藤氏は、講演や街頭の樹や植物など、自然をモチーフに、何度も何度もデッサンし続けました。同じモチーフでも、見るたびにまた新しい発見があり、そのことについて何度も考え、組み立て、絵にしていく、その繰り返しです。それは、作者の眼と心の硬化を防ぐ息の長い体操のようなものだと、佐藤氏は言います。そんな佐藤氏の制作に対する想いが、素描作品には込められていますが、当館では2013年新たに49点の素描作品を収蔵いたしました。本展では、新収蔵素描作品とともに、素描に描かれたブロンズ作品を中心にご紹介します。

メディア

スケジュール

2013年11月06日 9:30 ~ 2014年03月30日 17:00
月曜が祝日の場合は翌日休館、12月10日・11日休館、年末年始(12月24日〜1月3日)休館

アーティスト

佐藤忠良

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