「女性たちの物語 - 松園のモデルとなった才女たち - 」展

松伯美術館

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60年以上の画業において女性美を追究し、独自の美人画を展開した松園。そんな彼女が好んで描いた題材に、物語や歴史上に伝わる才女たちの姿があります。
大和撫子の気概を貫き自害した遊女亀遊や、無実の罪を晴らし身の潔白を証明した小野小町、源頼朝の面前で義経を想いながら舞を舞った静御前の毅然とした姿は、男性社会の中で苦悩する松園に大きな力を与え「遊女亀遊」「草紙洗小町」「静」などの傑作を生み出しました。また大正期には「娘深雪」「花がたみ」「焔」と、恋する女性の内面を追究するうち狂気や怨恨に満ちた凄艶な世界へと足を踏み入れ、スランプに陥りますが、「焔」完成から4年の時を経て発表された「楊貴妃」は格調高い情趣に包まれ、スランプを脱し新たな出発を約束するものとなったのです。
美しい容姿と教養を兼ね備えた彼女たちは松園にとって理想の女性像であり、心の友として松園を支える大切な存在だったと考えられます。「心と心が無言のうちに相通じる」残された言葉にたがわず、親しみを込めて描かれた叡智あふれる女性像をお楽しみ下さい。
併設展示では、松園の息子と孫である、松篁と淳之の作品も展示します。この季節ならではの艶やかな花鳥画を合わせてご高覧頂ければ幸いです。

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スケジュール

2013年08月13日 10:00 ~ 2013年10月14日 17:00

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