「北魏 石造仏教彫刻の展開」展

大阪市立美術館

poster for 「北魏 石造仏教彫刻の展開」展

このイベントは終了しました。

インドで生まれた仏教は、中国へ後漢時代(紀元後1世紀頃)に伝えられ、南北朝時代(5-6世紀)になると国家事業としての寺院の建立と巨大な石窟の造営が行われました。そして、仏教が広く中国全土に浸透する中で、地域ごとに特色のある仏像が生み出されるようになります。
こうした長い中国仏教史において、最も優れた石造仏教彫刻が生み出されたのが、南北朝時代の北魏(ほくぎ/386-534)王朝でした。本展では国内に収蔵される主要な優品と、山口コレクションをはじめとする館蔵・寄託作品を加えた約60件により、北魏石造仏教彫刻の全体像について「仏像の地域性」をキーワードに浮き彫りにしたいと考えています。
日本において、中国の仏教彫刻はまだまだ人々の目に触れられていないのが現状といえます。しかしその一点一点を観察すると、今日では不可能なほど精巧な彫刻技術を示す作品や、素朴な温かみを感じさせる作品、さらには日本の仏像と密接な関係をもつ作品など、見飽きることがありません。本展は、1500年前の北魏に焦点を絞ったきわめて稀な展覧会です。

[関連イベント]
特別講演会「中国古代寺院に迫る」
日時: 9月21日(土)13:30 - 15:00
内容: 河北・山西の寺院址に関する最新の発掘成果を紹介。
1. 「河北鄴城彭城仏寺と北呉荘仏像埋蔵坑の発掘」
講師: 朱岩石(中国社会科学院考古研究所漢唐考古研究室主任)
2. 「山西童子寺遺址の発掘」
講師: 李裕群(中国社会科学院考古研究所辺疆民族与宗教考古研究室主任)
3. 「太原市西山龍泉寺唐代仏塔基址・地宮の発掘と出土舎利荘厳具」
講師: 常一民(山西省太原市考古研究所副所長)
定員: 150名(先着順、当日13時より整理券を配布)
参加費: 無料(特別展の観覧券が必要)

講演会「北魏仏教造像概論 - 雲岡石窟を中心に - 」
日時: 10月5日(土) 13:30 - 15:00
講師: 八木春生氏(筑波大学大学院人間総合科学研究科教授)
定員: 150名(先着順、当日13時より整理券を配布)
参加費: 無料(特別展の観覧券が必要)

講演会「北魏石造彫刻の地方性」
日時: 10月12日(土) 13:30 - 15:00
講師: 齋藤龍一(大阪市立美術館主任学芸員)
定員: 150名(先着順、当日13時より整理券を配布)
参加費: 無料(特別展の観覧券が必要)

レクチャーコンサート「古琴の調べ」
日時: 9月23日(月・祝) 13:30 - 14:30
内容: ユネスコ無形文化遺産に登録された中国伝統楽器・古琴「七弦琴」の魅力を紹介。
演奏: 山寺美紀子(お茶の水女子大学人間文化創成科学研究科研究院研究員)
解説: 山寺三知(國學院大學北海道短期大学部国文学科教授)
定員: 150名(先着順、当日13時より整理券を配布)
参加費: 無料(特別展の観覧券が必要)

メディア

スケジュール

2013年09月07日 9:30 ~ 2013年10月20日 17:00

Facebook

Reviews

All content on this site is © their respective owner(s).
Kansai Art Beat (2004 - 2024) - About - Contact - Privacy - Terms of Use