「第63回企画展 湖都大津のこもんじょ学」展

大津市歴史博物館

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古文書(こもんじょ)は、広い意味では「古くなった文書」のことを指します。そこに書かれているのは、過去の事件や出来事だけではありません。各時代の社会の様子や人々の暮らしも、そこから読み解くことができます。ところが、実際に書かれてある文字は、グネグネしていて、内容も断片的で難解です。読めない、わからない、難しいだらけの古文書たち。展覧会でも地味な存在で、スルーされてしまいがちな古文書たち。でもでも、よく考えてみてください。みなさんが小学校や中学校、高等学校で学んできた日本の歴史の多くは、こうした古文書や歴史資料に基づいて明らかにされてきたものばかりです。しかも、雄大な山々と琵琶湖に抱かれた湖都大津は、しばしば歴史上の舞台となり、それらに関わる古文書がたくさん伝わっています。特に、延暦寺や園城寺、西教寺、石山寺などの諸寺院、坂本・堅田・瀬田・大津百町などの大津市内の各地域に伝わる古文書は、大津の歴史を明らかにするだけでなく、日本の歴史をひも解くために重要な資料が数多く残っています。まさに大津の古文書は、後世に引き継いでゆくべき文化財なのです。 地味だからこそ、味わい深い。一度、古文書ファンになると、二度と抜け出せない?!今回の展覧会では、そうした大津の歴史を明らかにする魅力ある古文書たちを一堂に展示し、大津の歴史を古文書から感じていただきます。また、文字や内容だけでなく、様々な角度から古文書を紹介し、見方や鑑賞ポイントもお伝えします。初めて古文書を観るという方も安心してください。歴史上著名な人物も、古文書上で大集合します。最澄や円珍といった大津の仏教文化を語る上で欠かせない高僧たち、源義経や足利歴代将軍、織田信長や明智光秀、豊臣秀吉や徳川家康など戦乱で活躍した武士たち、ずっと後の明治時代では大津事件の津田三蔵などなど。彼らが大津に残した足跡を、古文書の文字や形、印章(サイン)から感じ取っていただきます。

[画像: 国宝 伝教大師筆尺牘(久隔帖)平安時代・奈良国立博物館蔵]

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スケジュール

2014年03月01日 9:00 ~ 2014年04月13日 17:00

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