「コレクション展2014 - 春 - 」
和歌山県立近代美術館
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当館は、1963(昭和38)年に開館した和歌山県立美術館を前身として、1970(昭和45)年11月、県民文化会館内に開館しました。明治時代以降の和歌山ゆかりの作家を紹介することを中心に活動を続け、1994(平成6)年には黒川紀章の設計による現在の建物でリニューアルオープンしました。それに伴い、作品収集の範囲を国内外に広げ、現在では総数1万点を超える作品を所蔵しています。コレクション展においては、幅広い美術の表現に接していただけるよう、季節ごとに展示を替え、さまざまな観点から作品紹介を続けています。今回は、「和歌山ゆかりの作家と近代の美術」、「現代の彫刻から」、「色・いろいろ」という3つのコーナーを設けました。「和歌山ゆかりの作家と近代の美術」では、西洋文化に触れた明治期以降の日本が、アイデンティティを模索しながら歩んできた美術の流れを、和歌山ゆかりの作家を交えながら紹介いたします。「現代の彫刻から」は、同時期(4月22日から7月6日まで)に開催される「建畠覚造と戦後の彫刻」展に関連した展示です。同展では、日本における抽象彫刻の先駆者として、戦後の彫刻界を牽引した建畠覚造の業績を、同時代に活躍した日本人彫刻家の作品とともに紹介しますが、今コーナーでは海外の作家も交えて、現代における彫刻表現の広がりを紹介します。また「色・いろいろ」は、同時開催の特集展示「モノクロームの世界」に関連した展示です。白と黒だけで表されたモノクロームの作品世界とは対照的に、多彩な色を用いた鮮やかな作品や、色の持つ力を感じさせる作品をご覧いただきます。出品点数はおよそ70点の予定です。
[画像: 佐伯祐三「オプセルヴァトワール附近」1927 油彩・キャンバス]