「信楽への眼差し」

滋賀県立陶芸の森

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信楽焼は中世の時代に始まり、現代まで途切れることなく続いてきたやきものです。その長い歴史の中で、時代に寄り添いながら様々なやきものを生み出し、人々に選ばれ使われてきました。江戸時代には、信楽は茶壺をはじめ、良質な大物陶器の産地として知られ、徳川将軍家への献上茶を詰める「腰白茶壺」が信楽で焼かれたこともありました。特にこの時代には、釉薬をほどこさない「焼締陶器」から、釉薬をほどこした「施釉陶器」へと、信楽焼は技法上の大きな転換を迎え、実用陶器の一大産地へと発展をとげています。しかしその後、昭和期中頃の古陶磁ブームを背景として、多くの有識者や古陶磁愛好家によって、中世の大壺など古信楽の持つ魅力が再認識されました。長珪石の石粒を含み、ほんのり赤茶色に発色した無釉焼締めの土肌、窯中で薪の灰が器に降りかかり変化した自然釉、焦げ、灰被りなど、火と土が生み出した信楽焼独特の美は、現在もなお多くの人々を惹きつけてやみません。陶芸の森は今年、開設25周年を迎えます。これを記念する本展では、古信楽の名品を一堂に会し、各時代の人々の眼差しが信楽焼にどのように向けられてきたのかを見つめます。

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ギャラリートーク
日時: 10月18日(日)、11月22日(日)、13:30-14:30
※詳細は公式ホームページをご確認下さい。

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スケジュール

2015年10月04日 9:30 ~ 2015年12月13日 17:00

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