岩崎量示 「タウシュベツ拾遺(しゅうい)」
富士フォトサロン大阪
このイベントは終了しました。
北海道にある通称タウシュベツ川橋梁。1937年に旧国鉄士幌線(1987年廃線)の一部として作られたこのコンクリートアーチ橋は、およそ20年間、大雪山国立公園の中で鉄道橋として使用されました。その後、水力発電用のダムの完成にともない士幌線は移設。橋だけがそのまま残されて半世紀以上が経ちます。近年コンクリートの劣化が進み、崩落も間近だと思われるこの橋を撮り始めて10年ほどになります。この間、橋からは徐々に機能が失われ、一方で、ただそこに在るだけで風景を決定付けてしまうようなオブジェとして、その存在感を増してきました。砂と岩とで作られた無機物に気配が宿ることがあるとすれば、そんなものを写し止めることに試みた展示です。
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スケジュール
2015年04月10日 10:00 ~ 2015年04月16日 14:00