「近世やまと絵の開花 -和のエレガンス-」

大阪市立美術館

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四季の自然、そこに生きる人や生き物を優美に描いた、日本の伝統的な絵画様式を「やまと絵」といいます。土佐派は室町時代にやまと絵の制作を主導する絵所預(えどころあずかり)を世襲するなど権威と伝統を誇った大流派です。当主の戦没、狩野派の躍進によって桃山時代の土佐派は劣勢となり、土佐光吉、光則は大阪にほど近い泉州堺に拠点を移して命脈を維持しました。その豊かな遺業を継ぎ、江戸時代になって念願であった中央画壇(絵所預)への復帰を果たしたのが光則の子、光起(みつおき)(1617~91)です。光起は狩野派など漢画系流派の水墨表現や中国絵画の写実表現を巧みに取り入れてやまと絵の画題を一気に拡大し、幕末まで続く流派体制を整備しました。
平成29年はこの土佐派中興の名手、光起の生誕400年の節目にあたります。これを記念して、その清新な画風に改めて注目する特別陳列が企画されました。光起とその子・光成らを中心とする土佐派作品約50点により、雅やかな「和」の情趣にみちた近世やまと絵の魅力が紹介されます。

[関連イベント]
講演会「土佐派の流れと光起」
日時: 9月16日(土) 14:00~15:30
講師: 河田昌之(大阪芸術大学教授・和泉市久保惣記念美術館館長)
会場: 美術館1階講演会室
定員: 先着150名(事前申込不要・聴講無料。ただし、当日の特別陳列観覧券が必要。)

見どころレクチャー
日時: 9月15日(金)、9月22日(金)、9月29日(金) 11:00~11:30
講師: 知念理(大阪市立美術館 主任学芸員)
会場: 美術館1階講演会室
定員: 先着150名(事前申込不要・聴講無料。ただし、当日の特別陳列観覧券が必要。)

美術講座「流派体制確立期の土佐派-光起と光成の画業」
日時: 9月17日(日) 14:00~15:30
講師: 知念理(大阪市立美術館 主任学芸員)
会場: 美術館1階講演会室
定員: 先着150名(事前申込不要・聴講無料。ただし、当日の特別陳列観覧券が必要。)

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スケジュール

2017年09月02日 ~ 2017年10月01日

アーティスト

土佐光起

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