本堀雄二 「PASSION - みほとけ - 」

ギャラリーヤマキファインアート

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本堀雄二による個展が開催されます。本堀は、ダンボールや包装紙などといった私たちの生活に身近な素材を用いて、日本の神仏にかかわる像や建造物をモチーフとして様々な像を制作する作家です。時にそれらを組み合わせた大掛かりなインスタレーションを発表しています。本展では、“Passion(情熱)”をテーマに、全長2mを超える大作《愛染明王》をはじめとする鬼気迫る像たちが会場に集います。使用済みのダンボールを張り合わせて生み出された仏像は、正面から見ると透過しているように見え、その姿はあたかも慈悲の光を湛えているかのようです。そして、鑑賞する角度を変え、横から見てみると、ダンボールの断層が生み出す複雑な面と線の重なりが立体的に浮かび上がり、量感さえも感じさせます。ダンボール・紙という素材そのものがもつ軽さと、像としてのボリュームが心地よい均衡を保つのです。本堀は、こういった制作を通して、日常的に消費された物を「再生」することに重要な意味を見出しています。ただし、それは環境問題やリサイクルといった言葉で語られるものではなく、仏教の”輪廻転生”の概念に近いものであると考えています。その思いと素材の選択は、1995年に発生した大規模地震、阪神・淡路大震災を経験し、それ以降新しい材料を使うことに抵抗を感じる様になったことにも起因しています。「捨てる紙あれば、拾う神あり。」という合言葉を携えた彼は、用途を終えたダンボールから人々が崇める神仏を作りだすというギャップによって、見るものの興味を刺激し、作品が放つ強さと尊厳によって、その心をとらえて放しません。

メディア

スケジュール

2018年04月06日 11:00 ~ 2018年05月12日 16:00
最終日は16:00まで

オープニングパーティー 2018年04月06日17:00 から 19:00 まで

アーティスト

本堀雄二

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