PARASOPHIAは、国内では初となる民間主導による国際芸術祭で、世界的に第一線で活躍する国内外の作家が制作のために京都に滞在しリサーチや展示会場を決めると同時に、ワークショップや様々な試みを行うなど、他の国内の芸術祭と一線を画すことにより話題を呼んでいる。
ウィリアム・ケントリッジは、2009年に京都国立近代美術館を皮切りに大規模な巡回展が開催され、初期作品から最新作までのおよそ20年にわたる作品群が大々的かつ包括的に紹介された。
2012年、本作《時間の抵抗》[原題:The Refusal of Time]は、現代アートの祭典として最も重要であるとされる芸術祭のひとつ、ドイツ・カッセルで行われるドクメンタ13で公開された。科学史家のピーター・ギャリソンとの「時間」を巡る対話を契機に、様々なフィールドの表現者とのコラボレーションにより生み出された。
会場には、壁面3辺を埋める5つのスクリーンと4つのメガフォンが配置されている。各スクリーンには、「時間」をテーマに制作された映像が映し出され、会場内には大音量のサウンドが鳴り響く。また、「呼吸する機械」と名付けられた木製の可動式装置が、中央に配置され、一定のリズムで動きつづけている。
PARASOPHIAは、昨年よりアーティスティック・ディレクターとキュレトリアルチームによる調査・研究のプロセスを公開する「オープンリサーチプログラム」として、さまざまな専門家によるレクチャーなどを開催してきた。今後も芸術祭に向けて様々なプレイベントの開催が予定されている。
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プロモーションビデオ:vimeo.com/parasophia/prelude-william-kentridge-the-refusal-of-time-teaser
メイキング:vimeo.com/parasophia/prelude-william-kentridge-the-refusal-of-time-making-of