ウリエル・マリン「ICECREAM PARADISE – a mexican flavor -」展

アイスクリームを食べる様な小さな幸せを!

poster for Uriel Marin  “Ice Cream Paradise – A Mexican Flavor”

ウリエル・マリン「CREAM PARADISE - a mexican flavor - 」展

大阪市北区エリアにある
AIDA Galleryにて
このイベントは終了しました。 - (2016-09-24 - 2016-10-16)

In フォトレポート by Rei Nakadani 2016-10-11

大阪市北区、中津駅から徒歩9分のところにAIDA Galleryはあります。
AIDA Galleryはふたりの外国人で運営している、土日限定オープンのギャラリーです。

そんなAIDA Galleryは、人と人との『間(AIDA)』を繋ぐことを考えてできたものです。
作品を観る人とつくる人であったり、外国人と日本人であったりを繋ぐ、本ギャラリーで行われているのはウリエル・マリンの「ICECREAM PARADISE – a mexican flavor -」。

1
ウリエル・マリン『Chapoteando』

ウリエル・マリンは、メキシコのオアハカ州で活躍する作家で、今回の個展は日本で3回目の個展になります。

作家は学生時代グラフィックアートを学び、伝統的なものと現代的なものを融合させた作品を、木版画やシルクスクリーンを用いてつくります。

また、その作品の中には日本の浮世絵を彷彿とさせるものが多くみられ、作者の日本に対する、浮世絵に対する、愛着を感じることが出来ます。作者はこれまでにメキシコ、アメリカ、ドイツ、イギリス、スロバキア、スペイン、韓国と様々な国で展示を行ってきました。
今回日本で展示を行うことになったのも、浮世絵と出会い、日本で日本の文化と触れ合った事が大きなきっかけとなっています。

8
作家ウリエル・マリン

6
ウリエル・マリン『Agazapando』

本展のタイトルは「ICECREAM PARADISE – a mexican flavor -」。これには大きな幸せではなく、「アイスクリームを一口食べる様な小さな幸せ」をこの空間に来て感じて欲しいという作者の気持ちが込められています。

そんな本展には大きい版画の作品19作品から、小さい陶芸の作品35作品が展示されています。

可愛らしい色とモチーフ、雰囲気を楽しみながら展示を観る事はもちろんですが、水のエレメントとしてのワニや、死と再生の象徴としてのアホロートル(ウーパールーパー)で作品をみるのも、おもしろいかもしれません。

それだけでなく、作品たちには作者の『好き』があふれています。
「ドラゴン」や「波紋」、「日本文化」、それらを作品から見つけるおもしろさもあるでしょう。

3
ウリエル・マリン『Eva』

4
ウリエル・マリン『El Guapo  &  Okame-chan』

7
ウリエル・マリン『powerflower & powershell』

2
展示会風景

玄関で靴を脱ぎ、展示会場に足を一歩踏み入れると、明るいギャラリーの中にすこしのドキドキと、どんなものが見れるのだろうという期待に胸が膨らみます。

ギャラリーに入って作品をただ見るだけでなく、作品と作者と関わって楽しむことができます。絵が好きな人はもちろん、美術館や展示が苦手だけど行って見たい人も、肩の力を抜いて旧友に会いに行くそんな気持ちで行くことのできる個展です。

【展示会概要】

ウリエル・マリン「ICECREAM PARADISE – a mexican flavor -」展
http://www.aidagallery.jp/

会場:AIDA Gallery
住所:大阪府大阪市北区豊崎4-9-16 白苑ビル32
(大阪市営地下鉄中津駅から徒歩9分、阪急梅田駅から徒歩15分)

会期:2016年10月4日~2016年10月16日までの土日祝開廊
開館時間:14:30~19:30
観覧料:無料

Rei Nakadani

Rei Nakadani . 岐阜県出身。京都の外れの、総合大学に通う。文系大学生。絶賛就職活動中。学生団体で、フリーペーパー作成や、インタビュー記事の作成など、モノを書く、モノを作ることを少しだけしている。元美術部で、イラストを描いていたが、芸術の世界があまりわかっていない。わからないからこそ、楽しい芸術を発見したい。 ≫ 他の記事

KABlogについて

Kansai Art Beatの運営チームにまつわるニュースをお伝えします。

Facebook

KABlogのそれぞれの記事は著者個人の文責によるものであり、その雇用主、Kansai Art Beat、NPO法人GADAGOの見解、意向を示すものではありません。

All content on this site is © their respective owner(s).
Kansai Art Beat (2004 - 2024) - About - Contact - Privacy - Terms of Use