東京国立近代美術館フィルムセンターは2月22日、同館が所蔵する古いアニメ作品を無料公開するWebサイト「日本アニメーション映画クラシックス」を、国立情報学研究所(NII)と共同で構築し公開しました。
フィルムセンターの所蔵するアニメーション映画の中から、現存する最も初期のアニメーション映画『なまくら刀』(1917年公開)をはじめ、1917~41年に製作・上映された64作品を公開しています。
配信動画は年代順・作品名順のリスト表示だけでなく、「物語」、「アクション」、「演出技法」、「キャラクター」といったカテゴリーによる複数の切り口からも見つけることができ、また、作家紹介ページから、個々の作家の公開作品を網羅的に見ることも可能です。
さらに、2010年に開催した企画展「アニメーションの先駆者 大藤信郎」をもとに再構成した「大藤信郎記念館」のページでは、大藤信郎の手書き台本、造形作品や切り紙キャラクターなど、約140点の資料をブラウザ上でご覧いただけます。企画展では見開きだった台本の全ページが読め、キャラクターの切り抜きや未完成に終わった『竹取物語』のセル画の一部が実際に動き出すなど、デジタル展示ならではの試みも見どころです。
本サイトは、試験的に2017年末まで、公開を行うそうです。アニメーションに興味がある方など、是非ご覧ください。
日本アニメーション映画クラシックス
http://animation.filmarchives.jp/index.html