LESSON 03 「彫刻史のなかの1913年」

C. A. P.(芸術と計画会議)

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リルケの『ロダン』が出版された1913年、ボッチョーニは未来派彫刻の傑作《空間における連続性の唯一の形態》を世に送ります。いっぽうがロダン、そして彫刻芸術への最大級の賛辞であるとすれば、他方は、ロダニズムはおろかギリシア、ゴシック、ミケランジェロ以来の人体彫刻の伝統そのものの拒絶を目論むものです。ボッチョーニ自身が『未来派彫刻技術宣言』を公表し、主題と素材の自由をうたいあげたのはその前年、1912年のこと。この年はまた、日本でも初のロダン展が開催されるなど、ロダニズムの浸透著しい年でした。近代彫刻の評価をめぐるこうしたせめぎ合いのさなか、それとはまったく関わらぬ一個の作品も登場します。すなわち、デュシャンによるレディメイドのオブジェ《自転車の車輪》(1913年)です。これらすべての出来事のなかで、彫刻という語はいかに抱えられ、放たれ、抹消されたのでしょうか。彫刻の不可能があらわとなる直前の状況を、「1913年」のうちに探ってみようと思います。

第1部 「ロダニズムの1913年」
第2部 「未来派の1913年」
第3部 「周縁としての彫刻の終焉」

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スケジュール

2007年12月08日 16:00~21:00

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