「美麗 院政期の絵画」展

奈良国立博物館

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平安時代後期から鎌倉時代初期、いわゆる院政期(いんせいき)の絵画は、仏教思想を基調としつつ、院や女院(にょういん)の美意識とも関わり、ゆたかな展開をとげています。
白河院(しらかわいん)の時代には、大構図で美しい彩色の力強い仏画が、きわめて多数製作されたと伝えられています。一方、鳥羽院(とばいん)の時代には繊細優美な表現が好まれたらしく、美麗な仏画や絵巻物が遺されています。また後白河院(ごしらかわいん)の時代は、平安から鎌倉に移る混沌(こんとん)とした時代を反映しつつ、多様な絵画が製作されました。
この展覧会は、優れた仏画や絵巻物、さらには白描図像(はくびょうずぞう)などを中心として紹介しますが、これに絵画的な装飾の施された書跡、彫刻、工芸の名品を加えて、全体でよりゆたかな美の世界を構成し、当時の人々が創出した繊細優美な美の世界を見ようとするものです。
あわせて、仏画や絵巻物を製作した絵仏師(えぶっし)と絵師あるいは能筆(のうひつ)とも言うべき存在にも注目します。人々が美をどのように探求したのか、美とどのように関わったかを考え、美を創り出す工夫や、人々の意志の世界に迫ります。
※東・西新館にて展示

公開講座
9月1日(土)「院政期、その美意識」濱田隆
9月15日(土)「院政期の絵画 色とかたち」梶谷亮治
9月29日(土)「院政期の料紙装飾と文字の荘厳」松原茂
各回とも13:30〜15:00 定員数200名

トーク
9月16日(日)「院政期の絵画・入門編」北澤菜月 14:00〜15:30

【画像:「国宝 孔雀明王像 1幅」(平安時代 12世紀) 159.5x74.5cm 絹本著色 東京国立博物館蔵】

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スケジュール

2007年09月01日 ~ 2007年09月30日

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