和田絢 「破片の森」

児玉画廊

poster for 和田絢 「破片の森」

このイベントは終了しました。

和田は細密なボールペンやインクの描線が特徴的なドローイングを制作しています。描かれる題材は風景や霧、炎など、多岐にわたりますが、例えば2006年に発表された10cm角の小さなドローイング100枚組の作品「浮草稼業」では、窓のある風景をひたすらに描き、展示室の柱をモザイクで覆うようにインスタレーションをしました。
今回の展覧会にあたり和田の言う「何かに意識を盗まれたような感覚」、つまり無数の線を描いては重ねるという反復作業に意識が没していく中で、インスピレーションに任せた手の動きとイマジネーションが渾然一体となって一枚一枚の画面に濃密な軌跡を残しています。

メディア

スケジュール

2008年03月08日 ~ 2008年03月22日

アーティスト

和田絢

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Reviews

firty: (2008-03-22 at 00:03)

薦められたので馳せ参じて来ました。・・・の割にじっくり見ることができたのは、作品数の少なさか、明快な作者の表現姿勢のせいか。
中の展示室に飾られているKAB掲載写真の作品は、個人的には異質な印象というか、アプローチの多角性とインスタレーションとドローイングの混合(あるいはコンストラクション)としては良い共鳴を生んでいて、それが他の2室の(どちらかと言えば)絵画的作品とは異質に感じられたのだ。確かに連作(だったか)もあったけれど、それとは別格だろう。

「手によって生まれた作品」
生の伝導により線に生じるコンマミリ以下の有機な線が、より自然という空気感(あるいはヴェール)をまとっていることに成功している。
こんなに質量感あるドローイングも珍しい。

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