「法隆寺秘宝」展

法隆寺大宝蔵院

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聖徳太子は飛鳥の都から飛鳥川沿いに北上され、「いかるが」という里に自らの宮殿を築かれました。これが推古九年(601)に造営されたとされる斑鳩宮であります。太子が亡くなられた後も、山背大兄王をはじめとする上宮王家の人々は斑鳩宮に居住されて居りましたが、皇極二年(643)、蘇我入鹿等の襲撃により斑鳩宮は焼き払われ、上宮王家の人々は自害されたと伝えられております。
約百年の歳月が過ぎ廃虚と化していた斑鳩宮の故地に、行信が太子に思いを馳せ、阿部内親王に奏上して造営されたのが東院伽藍であります。この東院は正しく太子供養の伽藍であり、人々の太子への篤い思いが今に伝わる聖地でもあります。行信が集めたとされる太子ゆかりの宝物のほとんどは、献納宝物として宮内庁と東京国立博物館に保管されておりますが、現在法隆寺に伝わる東院ゆかりの宝物や、昭和九年(1934)から実施された東院伽藍諸建造物の解体修理による調査、その後の防災工事や昭和資財帳調査で得られた資料等により、今回は「斑鳩宮と東院伽藍」をテーマとした展示です。
また金堂の須弥壇修理に伴いまして、本年は金堂安置の四天王像のうち持国天像と増長天像の2躯をはじめとする飛鳥・白鳳時代の宝物の特別展示、さらには先般奉納された現代の名工の手による「平成の玉虫厨子」と玉虫厨子に関する資料を展示します。

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スケジュール

2008年03月20日 ~ 2008年06月30日

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