オガサワラミチ 「無窮螺線」

ギャラリーニア

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オガサワラは、主に鉛筆やペンを用い、下書きや修正を一切せず、1枚の作品を完成させます。初めのひと筆を画面に落とした瞬間から、その永遠にも思える「線」の集合は、彼女の感情にのみ委ねられ、彼女自身にもその終焉が見えないまま、増殖を繰り返していきます。作品は一見、複雑に絡み合いドロドロした妖しさを醸しつつも、どこかポップさも感じられ、いつしかその「線=感情」の反復に魅き込まれていきます。
2012年10月に当ギャラリーで開催された「回帰線」と題された個展では、自らが生み出してきた作品、過去を振り返る事で、「線」を描くという原点に立ち返り、まさに「回帰された線」を見せつける展示となりました。あれから約1年経過した今、彼女の表現はどのような変容を遂げたでしょうか。
本展は2013年に制作された、大小様々な新作のみで構成されます。また、それらメインの展示の他に、小さなキューブ型のスペースgallery “ S ”では、壁面全てを「線」で覆い尽くした「無窮螺線」と題されたドローイングルームも発表されます。※9月27日(金) - 10月2日(水)の会期前半のみの展示となります。)会期が始まる前の約2週間かけて部屋を「線」で埋め尽くす気の遠くなるような作業は「線」を追求するオガサワラにとっても新たな挑戦であり、原点に立ち返った「回帰線」、そして過去、現在を認識することで到達した自らの存在意義への答えとしての本展「無窮螺線」を経ることにより、オガサワラ自身もまた、日々更新されていく細胞のように表現における無限のスパイラルへと踏み込んでいくようであります。

[画像: オガサワラミチ 「2065」 227×158mm 木パネル・ペン・樹脂 2012]

メディア

スケジュール

2013年09月27日 12:00 ~ 2013年10月09日 17:00
最終日は17:00まで

アーティスト

オガサワラミチ

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