「百花のさきがけ 梅の美術」展

泉屋博古館

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梅は、松竹梅の一つとして、日本をはじめとする東アジア全般で古来より親しまれてきた身近な花です。まだ寒い時期にひときわ香り高く清楚な花をつける梅。百花にさきがけて咲く姿は、再生、延命という吉祥の象徴とみなされ、また厳しい環境に耐える姿は、高潔を保つ文人の理想とされました。さらに咲き競う艶麗な姿は、愛の交歓や美女の象徴にもなるなど、人々は梅の花や枝振り、果実にまで様々な思いや理想を託してきました。 こうした豊かなイメージを反映して、美術作品の中にも様々な形で梅が表現されています。墨梅と呼ばれる墨一色で清廉に描かれた梅、月明かりに照らされて妖艶な姿態を見せる梅、淡麗な色合いで、春の訪れを予感させる紅白の梅、さらには花瓶や皿、文房具などの器物をさりげなく飾る梅やデザインとして意匠された梅など、その姿は大変変化に富んでいます。 本展では、黒川古文館研究所、大和文華館との連携により、様々な表情を見せる梅の世界を中国・朝鮮・日本の絵画工芸品から、多角的にご紹介します。人々が想いを寄せた豊穣な梅の世界をお楽しみください。【期間中、一部展示替えがあります。】

・3館連携「松・竹・梅」展について
本展は西宮の黒川古文化研究所、奈良の大和文華館、京都の泉屋博古館の三館が、それぞれ松・竹・梅をひとつずつ受け持つリレー式の連携展の一環です。各館が所蔵する東洋の美術工芸のなかから優れた関連作品を各テーマのもとで集結させました。
三館はそれぞれ豊かな自然に囲まれた景勝の地にあります。早春から新緑へとむかう季節、ぜひ三会場をめぐって、それぞれのモチーフの特質をとらえた先人たちの美意識と、その背後に込められた豊かな精神をご堪能ください。

メディア

スケジュール

2014年03月08日 10:00 ~ 2014年05月06日 16:30

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