「信楽焼の近代とその遺産 - 岡本太郎、信楽へ - 」展
滋賀県立陶芸の森
このイベントは終了しました。
茶の湯のやきものとして、あるいは狸の置物で知られるやきものの町、信楽。現在の信楽焼の産額をみると、信楽焼らしくない製品にもかかわらず意外なほどに産額が多いのがタイル。大阪万博で不世出の芸術家岡本太郎がつくった「太陽の塔」の背面にある「黒い太陽」は、意外なことに信楽焼のタイルでつくられています。しかし、信楽焼の歴史をたどっていくと、信楽でのタイルづくりは決して意外なことではないことがわかります。明治維新から第二次世界大戦前にかけてつくられていた工業用耐酸陶器など信楽焼らしくない製品を盛んにつくりだし世評を博していました。こういった工業製品をつくりだしていた素地の上に、大戦後の復興で需要が増大した建物外装タイルづくりが始まりました。日用的な暮らしのやきものをつくってきたという印象の強い信楽焼でありますが、それに留まることなく、時代が求めるやきものをつくり続けていたのです。本展では、明治維新以降岡本太郎が信楽を訪れるまでの間、日本の近代化の歩みとともに新たなやきものをつくり続けてきた遺産を積極的に掘り起こし、信楽焼の持つ多様性を明らかにしています。※本展の会場は 滋賀県立陶芸の森 信楽産業展示館です。
[関連イベント]
ギャラリートークセッション「岡本太郎と信楽焼」
日時: 8月8日(土)14:00-15:00
会場: 信楽産業展示館 展示スペース
講師: 服部滋樹(graf)、畑中英二(展示プロデューサー)、三村恵三(Astrakhan)
※詳細は公式ホームページをご確認下さい。
メディア
スケジュール
2015年08月01日 9:30 ~ 2015年09月30日 17:00