小川待子 「結晶と記憶」

ぎゃらりぃ 思文閣

poster for 小川待子 「結晶と記憶」

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小川待子は、制作の過程で余剰となった長珪石の破片や、燃焼の段階であふれ出たガラス釉をこつこつと集めてきました。新作の、鉱山から削り出した原石のような作品、ガラス釉を固めて作った美しい掛花入は、そういった本来捨てられるはずの素材を使って制作されたものです。再び命を与えられたこれらの作品は、従来の枠におさまりきらず、私たちに全く新しい美の形を見せてくれます。一見型破りとも思える新作が、不思議と我々の心になじむのは、いわゆる「器」へのアンチテーゼとしてではなく、制作を続けるうちに自然と生まれたものだからでしょう。いちど役目を終えた素材に、新たな生を授けるという行為は、小川待子が以前から「うつわ」を作る上で大切にしてきた「悠久の時間」というテーマにぴたりと添い、湧き出でるように進化し続ける創作となって観る者を魅了します。今回の個展では、永遠の時を思わせる水晶や鉱石のような新作に加え、碗や盃、大皿などを展示しています。

メディア

スケジュール

2015年04月11日 10:00 ~ 2015年04月29日 18:00

アーティスト

小川待子

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