「祇園祭 - 鶏鉾の名宝 - 」展

京都文化博物館

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二番水引 緋羅紗地蝶文様刺繍・三番水引 紫紺地四季草花図綴織(左側面)

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祇園祭の山鉾巡行は、京都ならではの歴史と伝統が結実した祭礼の様相として見る者を魅了します。中でも巨大な姿と絢爛豪華な懸装品、そして賑々しい祇園囃子の演奏によって注目を浴びる鉾は祇園祭の大きな特徴で、そのひとつに鶏鉾(にわとりほこ)があります。鶏鉾は、応仁の乱の以前からその名が記録に現われるとされる鉾で、その意匠は「古事記」の天の岩戸の物語に登場する「常世(とこよ)の長鳴鶏(ながなきどり)」に取材したものとも、あるいは中国古代の堯の時代の故事である「諫鼓(かんこ)」に由来するとも伝えられています。長い歴史と伝統を有する鉾に相応しく、鶏鉾には16世紀から17世紀頃に海外からもたらされた希少な絨毯を仕立て直した幕から、近世に京都で活躍した絵師が下絵を手がけた水引など、由緒ある装飾品が数多く伝え残されています。また、鶏鉾町に伝わった中世以来の古文書を含む「鶏鉾町文書」には、往古の鶏鉾に関する記録から、町衆が自分たちで町の運営をおこなってきた証しとなる町定法度などが含まれており、京都の町の成り立ちを知る上で貴重な資料となっています。祇園祭の歴史や文化の奥深さを感じることができる鶏鉾の展示です。※本展の会場は京都文化博物館 2階総合展示室「京のまつり」です。

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スケジュール

2015年04月11日 10:00 ~ 2015年06月21日 19:30
会期中10:00-19:30開館、5月12日(火)は閉館、ただし4月27日(月)と5月7日(木)は開館

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