藤川怜子 「チクチク、痛いの」

Gallery PARC

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藤川怜子は、2007年に京都精華大学芸術学部立体造形分野を卒業して以降、おもに鉄などを素材として、その特質を活かした彫刻的な作品から、シリコンや発光ダイオードによって空間全体を作品化するインスタレーションの制作・発表を続け、2011年のGalleryPARCでの個展「スマと私の7ヶ月」では、純白のドレスをお菓子や化粧品によって装飾したインスタレーションを発表しています。本展「チクチク、痛いの」は、その藤川の絵画による展覧会として開催されます。大画面に描き写された口唇ヘルペスは、どこまでもグロテスクなもうひとつの自分とも呼べるもので、主題(自分)と深く向き合うことに忠実に迫った取り組みの痕跡であり、それは他者との距離ではなく、自分の中にある「自分との距離」を知るための個人的な探求と呼べるものです。自らの有り様に目を背けることなくしっかりと眼差しを送り、ゆっくりと自分を確認し、統合しようとするようなチクチクと、ヒリヒリとする過程は、私たち鑑賞者にとってもまた、知らない痛みではないのではないでしょうか。

メディア

スケジュール

2015年10月06日 11:00 ~ 2015年10月18日 18:00

アーティスト

藤川怜子

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