黒宮菜菜 「夜——朧げな際」

京都市立芸術大学ギャラリー @KCUA

poster for 黒宮菜菜 「夜——朧げな際」

このイベントは終了しました。

自ら知覚できるものではなく、想像で補完されたものでしかない身体の輪郭の稀薄さや不安定さを「滲み」や「暈かし」によって表現してきた、黒宮菜菜による個展。作家の描く不明瞭な「際」は、その描写方法による物理的な輪郭の不確かさだけでなく、「描く」という行為と、液状に溶いた絵具そのものが広がっていくという「現象」との間で、描画する主体の揺らぎをも表しています。そして黒宮は、この移ろう「際」を、「夜」になぞらえます。日が落ちて暗くなりゆくとき、物の輪郭は闇に溶け出すように曖昧なものになります。そして夜はいつも、昼との境目は不確かなままに、いつの間にか訪れているのです。夜の世界を彷徨うかのようにどこか不安定な身体感覚が呼び覚まされ、私たち自身と世界を隔てる「朧げな際」との新たな出会いとなるような展示です。

メディア

スケジュール

2016年08月04日 11:00 ~ 2016年08月21日 19:00
入場は18:30まで

アーティスト

黒宮菜菜

Facebook

Reviews

All content on this site is © their respective owner(s).
Kansai Art Beat (2004 - 2024) - About - Contact - Privacy - Terms of Use