上田優奈「loof」

KUNST ARZT

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本展は上田優奈の初個展です。上田優奈は、日常的なモチーフを題材に、独自の版画作品を生み出すアーティストです。
シルクスクリーンという孔版の性質上、モチーフはドット化・簡略化してしまいます。しかし、そこにアーティストの手で変化・ノイズを与えるような工程を加えることによって、モチーフのイメージを増幅、複雑化させます。わかりやすく、シンプルなイメージが流布する現代社会において、彼女の生み出すイメージは、一見、捉え難い印象を与えるかもしれません。しかし、そのモチーフの別の顔が浮かびあがることで、新たな気づきを与え、時には内在していた、あるいは、隠れていた側面が抽出されます。本展のメインとなるリボン・モチーフやその他日常モチーフで描かれた作品群には、彼女独特のヴィヴィッド＋ミニマル＋ストイックな感性が表現されており、それらは、抽象絵画的であるとともに、モノゴトの多面性、多様性を感じとれる作品となっています。また、11月8日(火)、12日(土)、13日(日)は作家も在廊予定です。