鈴木其一 「江戸琳派の旗手」
細見美術館
三十六歌仙・檜図屛風 個人蔵
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鈴木其一(1796~1858)は江戸後期に、江戸琳派の優美な画風を基盤にしながら斬新で独創的な作品を描きました。その其一画の全容を捉える初の大回顧展を開催します。其一は江戸琳派を開いた酒井抱一(1761~1828)の一番弟子です。抱一は、宗達、光琳による京都の琳派様式を、江戸の地でさらに写実的で洗練された画風に磨き上げました。抱一の没後、其一の作風は次第に師風を超え、「噲々(かいかい)」と号した30代後半からはダイナミックな構成や明快な色彩を特徴とする新たな様式を築きます。さらに「菁々(せいせい)」と称した晩年にはより挑戦的で自由な作風を追及し、近代を先取りするような清新な作品も少なくありません。また其一は「描表装(かきびょうそう)」など趣向に富んだ作品を多く手掛け、クリエーターとして広く活躍しました。本展は江戸画壇を豊かに彩った其一画の魅力とその展開、さらに近代に至る江戸琳派の道程を展覧しています。
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スケジュール
2017年01月03日 10:00 ~ 2017年02月19日 18:00