札本彩子 個展「inside」

KUNSTARZTにて3月20日(日)まで!

poster for Ayako Fudamoto Exhibition

札本彩子 展

京都市東山区エリアにある
KUNST ARZTにて
このイベントは終了しました。 - (2016-03-15 - 2016-03-20)

In フォトレポート by Rei Nakadani 2016-03-17

ものにあふれた現代において、生み出されて廃棄されていく食べ物たち。そんな食べ物をリアルに面白く、食に関する社会問題と表した作品。

京都市営地下鉄東山駅から徒歩5分の場所にある、KUNSTARZTにて札本彩子 個展「inside」は行われています。

作家の札本彩子は、京都精華大学芸術学部造形学科卒業。自作の食品サンプルを使って、作品をつくります。

食品サンプルは、私達が普段目にしているシリコン製のものではなく、粘土を使ってつくられた我流のもの。ひとつひとつが手でつくられているので、同じものでもそれぞれ雰囲気が異なります。

本展では、私たちの周りにある消費されていく食べ物、腐敗して捨てられていく食べ物について考えさせられる作品、3点が展示されています。

《食事のためのホルスタイン2》は卒業制作でつくった作品のリメイク。肉や青椒肉絲、チーズなどの様々な食べ物が、牛から溢れ出ています。本展では、実際にお弁当工場で着用していた作業着を身にまとった作家による、《食事のためのホルスタイン2》の公開制作も行われております。

他にも本展では作家札本彩子が、弁当工場でのアルバイト経験から、のり弁に着目した新作《Linkage》、四本足の鶏という都市伝説が基となった作品《わたしはここに座ることはできない》が展示されています。

「実際にお弁当工場働いていると、余った食べ物をまとめて捨てたり、私とは関係なく工場が稼働し続けるのを見る場面があります。そういう場面で感じたことが、作品を作るうえでのヒントになっているかもしれません。作品を見ている人たちの反応はそれぞれあって、グロテスクに思う人もいれば、美味しそうに見えるという人もいます。私自身はグロテスクなモノが苦手なんですけど、グズグズになっていて後味が悪いようなものが作品作りでは考えやすいなと思っています。それに食べ物は、ものを殺して食べられるようにすることだと思っているので、遅かれ早かれグロテスクな作品になっていくのかなとも思っています」と札本さん。

私たちの周りに溢れている、”食べ物”を切り取った作品を観に行きましょう。

【概要】
札本彩子個展「inside」
会場:KUNSTARZT(京都市営地下鉄東山駅徒歩5分)
観覧料:無料
会期:2016年3月15日(火)~2016年3月20日(日)
開館時間:12:00~18:00 
作家在廊予定日:火・木・金・土・日
※在廊予定日《食事のためのホルスタイン2》の公開制作も行われています。
ギャラリーURL:http://kunstarzt.com/

Rei Nakadani

Rei Nakadani . 岐阜県出身。京都の外れの、総合大学に通う。文系大学生。絶賛就職活動中。学生団体で、フリーペーパー作成や、インタビュー記事の作成など、モノを書く、モノを作ることを少しだけしている。元美術部で、イラストを描いていたが、芸術の世界があまりわかっていない。わからないからこそ、楽しい芸術を発見したい。 ≫ 他の記事

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