クリストファー・バックロー 「Tetrarchs」

ギャラリー夢創館

poster for クリストファー・バックロー 「Tetrarchs」

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イギリス現代アートを代表する作家の1人であるクリストファー・バックロー(1957年生)は、独自の手法とモチーフとの関連性を示唆するドローイング的なフォトグラフィーで特に知られています。
「GUEST」や「TETRARCHS」として全世界の美術館で収集されているバックロー作品は、彼の「夢=無意識下」に登場してきた友人や知人をモチーフに起用することから始まります。これはその友人・知人が本作家の中に秘められた様々な側面を代表する形で、作家としての内面性を表面化しているというフロイト的な深層心理論に基づいたモチーフ=作家自身の共軛関係のアプローチからきています。この文脈からすれば、こういった一連の作品群は作家自身のポートレートでもあり、作家作家のある一面を捉えたフッテージが「GUEST」そして更に複数面のインタラクションを加えたキャプションが「TETRARCH」といえるかもしれません。
写真技術として最も古典的な手法である「ピンホールカメラ」を用いるバックローは、そのモチーフ(モデル)の等身大のシルエットを、直接巨大なアルミホイルに刻み込むように「描いて」いきます。2万を超える無数のピンホールが映し出すモノ、それは宇宙最大の光源である「太陽」、それ自身です。
一つ一つが太陽のイメージをキャプチャし、集合体となってシルエットを創り出すその写真は、作家にとって写真であると同時にドローイングでもあります。
写真紙に直接感光させるという点において、確かにそれは「写真」であり、全てが複製不可能な一点モノ(オリジナル)であるという点、また作家自身が数日間かけてピンホールのサイズを変えながらシルエットを描いていく工程という点でも「ドローイング」と呼んでも過言ではありません。
圧倒的な美しさを誇るこれらのバックローの作品群の殆どは欧米の美術館にコレクションされていますが、今回の日本初個展にあたり数年ぶりのシリーズ新作を「日本特別カラー」で発表する予定です。

オープニング・パーティ 10月13日(土) 16:30〜18:30

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スケジュール

2007年10月13日 ~ 2007年11月25日

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