「横穴式石室誕生−黄泉国の成立」展

大阪府立近つ飛鳥博物館

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5・6世紀以降、古墳の中心的な埋葬施設となる横穴式石室は、4世紀末頃、北部九州の地にはじめて出現しました。ただそれは、従来の墓制である竪穴式石室に、すでに朝鮮半島で成立していた横穴式石室のアイデアを取り入れ、出入口を設けた、独創的なものでした。その後九州各地でいくつかの形態の異なる横穴式石室が生み出され、九州以外の地域でもその影響を受けたとみられる横穴式石室が散見されます。
一方畿内では、九州とは別の系統の横穴式石室が5世紀後半頃に出現します。それらはやがて定型化する畿内型横穴式石室の原形となり、列島各地の横穴式石室に大きな影響を与えました。
横穴式石室の成立は、単に古墳の埋葬施設が変化しただけでなく、追葬が普遍的におこなわれるようになり、当時の人々の死生観・来世観も大きく変化したことを示しています。
展示を通して、日本の横穴式石室の系譜の多様性を読み取り、副葬品の特徴をも含めて、人びとの死生観の変化を垣間みることができることでしょう。

【画像:「勢野茶臼山古墳の巫女形埴輪」奈良県立橿原考古学研究所附属博物館蔵】

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スケジュール

2007年10月06日 ~ 2007年12月09日
10/8(月・祝)は開廊、10/9(火)は閉廊

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