土田ヒロミ 「土田ヒロミのニッポン」

大阪ニコンサロン

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第27回土門拳受賞対象となった作品は、東京都写真美術館で開催された写真展「土田ヒロミのニッポン」(2007年12月~2008年2月)である。内容は作者の作家活動の軌跡を一堂に紹介するもので、「日本人」「ヒロシマ」「セルフポートレイト」の3つのパートに大きく分けて構成されている。
パートIの「日本人」では、作者が長い時間をかけて追い続けたそれぞれのシリーズ、日本の土俗的な文化にテーマにした「俗神」(1968~74)、高度成長と都市化をテーマにした「砂を数える」(1975~89)、バブル経済に踊る「パーティー」(1980~90)、バブル崩壊後の「新・砂を数える」(1995~2004)、日本のまつりを記号化した「続・俗神」(1980~2004)で構成された。また、パートIIの「ヒロシマ」では、被爆体験記『原爆の子』の子供たちの消息をたどった「ヒロシマ1945~1979」をはじめとする「ヒロシマ・モニュメント」(1979~83)、「ヒロシマ・コレクション」(1982~94)のヒロシマ3部作を、そしてパートIIIの「セルフポートレイト」では、1986年から毎日撮り続けている「作者自身の顔」を、4分20秒にまとめた映像を展示した。
1960年代終わりから写真家として本格的な活動を始めた作者の視点はつねにユニークで、明確なコンセプトを持った作品は「自己表現」と「徹底的な記録」とを交錯させながら進化を遂げ、その時々の実験的ともいえるアプローチで表現されている。
今回の受賞作品展では、「土田ヒロミのニッポン」展パートIから「俗神」「砂を数える」「新・砂を数える」「続・俗神」を、そしてパートIIIの「セルフポートレイト」(映像)を展示する。

メディア

スケジュール

2008年06月26日 ~ 2008年07月09日 15:00

アーティスト

土田ヒロミ

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