上田順平 「手紙」
大阪ニコンサロン
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1998年11月28日。作者の母親は鬱病に苦しんで自らの命を絶ち、その10日後に父親は母親のあとを追った。父親にとって妻のいない世界など、生きる価値のないものだったのだろう。作者は新しい家族ができて、子を授かり、やっと両親を振り返ることが出来るようになった。両親から貰ったものを確かめて、思い出して、「自分は新しい家族に何ができるのだろう?」と考える。答えは過去にあって、自分の中にある。それは作者自身のなかに、両親がいるということだ。そう考えると、作者は生きていてよかったなと思う。きっとこの手紙も届いているだろう。カラー52点・モノクロ6点。
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スケジュール
2013年09月19日 10:30 ~ 2013年09月25日 15:00