長谷川可奈 展
蔵丘洞画廊
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古来より洋の東西を問わず、多くの画家たちは、女性を女神、あるいは娼婦に見立て、自らの理想とする美を惜しみなく注いで表現し続けた。浮世絵の美人画も同様で、その美しさはあのゴッホやモネをも虜にするほどであった。
長谷川可奈の木版画は、細く流麗な線とビビッドな色彩で摺られ、まるでイラストレーションのようだが、実は伝統的な浮世絵版画を強く意識した作品である。しかし美人画とは異なり、長谷川の描く女性像は、美の体現者としての理想像ではない。
無防備な肢体に表れたのは、あるがままに存在することを望む女性の意思である。理想から抜け出し、自らの足で立ち上がった彼女たちの姿こそ、当世風の
美人画にふさわしいと言えるだろう。
メディア
スケジュール
2013年09月01日 10:30 ~ 2013年09月14日 18:30
会期中無休