「鳳凰堂修理特別展『ほとけにふれる - 結縁のしるし - 』」

平等院ミュージアム鳳翔館

このイベントは終了しました。

鳳凰堂内の壁面に懸架されている「雲中供養菩薩像」は、本尊阿弥陀如来坐像と同じく大仏師定朝の工房で制作されたもので、さまざまの変化に富んだ優美で伸びやかな作風の彫像です。下から浄土空間を仰ぎ観るために造られたもので、平安時代、壁に掛ける唯一の群像彫刻です。平等院では、平成16年より佛師・村上清氏による雲中供養菩薩像の模刻事業を行なっています。可能な限りオリジナル像と同じ材料・木取り・技法で現状を模し、仏師の技量と感性によって彫り上げられます。そのため、単なる複製ではなく、仏としての尊容をしのばせる存在です。本展では、模刻制作を通して解明された雲中供養菩薩像の他に類例のない独自の造形美と豊かな表現力の秘密を紹介します。
また本展では、特別に雲中供養菩薩の模刻像に触れられる機会を作りました。仏像に触れることは=仏と縁を結ぶ(結縁)、とても尊い行為です。皆さんが結縁した模刻像は、本展終了後、鳳凰堂に懸架され、今後百年千年と参拝者を見守りつづけます。結縁した証は平等院の歴史の1ページを刻み、結縁者はその証人として後世まで記憶されることでしょう。

メディア

スケジュール

2013年09月28日 9:00 ~ 2014年01月17日 17:00

Facebook

Reviews

All content on this site is © their respective owner(s).
Kansai Art Beat (2004 - 2024) - About - Contact - Privacy - Terms of Use