稲富春奈 「存在のあと」

KUNST ARZT

poster for 稲富春奈 「存在のあと」

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稲富春奈は、透明な素材(氷、透明樹脂、ガラスなど)に時間の概念をプラスして、なんらかの“存在”を顕在化させてきました。透明樹脂の硬化時間をコントロールすることによって、雲から雨が降るような造形を生み出した「しずく(2010)」、カフェで、以前銭湯だった頃の場の記憶を彷彿させるような試みの「流(2011)」。本展では、これまでの中でも一段とレベルを上げ、コンセプト・思考とフォルム・造形が美しく結実した「between (2013)」のKUNST ARZTバージョンをメインに展開します。
等身大のアクリルケースに温度計を封入した人体水分量と同じ体積の氷をセッティングすることから展覧会はスタートし、会期中の天候、温度や湿度、そして鑑賞者の体温という要素を反映させながら、水滴を生み出し、気化し、溶けるという様態を見せていきます。我々が熱を持つ生き物であることのみならず、水、空気といった目に見えない存在を改めて感じさせてくれます。

[画像: 稲富春奈 「しずく」 透明樹脂・絹糸 2010]

メディア

スケジュール

2013年09月24日 12:00 ~ 2013年09月29日 17:00

アーティスト

稲富春奈

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