桑原史成 「不知火海 - The Minamata disease Disaster - 」
大阪ニコンサロン
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写真展のタイトルから漁火や天草諸島の島影、夕陽など情緒的な風景写真を連想するかもしれないが、そのような内容ではない。不知火海(八代海)の沿岸に居住する人口は、かつて約40万人といわれてきた。半世紀前から起きたメチル水銀による水俣病事件で、これまでに多くの住民が犠牲になった。現在までの認定患者は約3,000人(うち約2,000人が死亡)。それに公的に救済の対象となる未認定の患者が約6万人余とされている。作者は1960年以来、断続的だが写真による記録を継続してきた。本展は、9月下旬に発刊した自らの写真集『水俣事件』(藤原書店)と、10月に事件の現地(熊本県)で締結される「水俣水銀条約」とに合わせて企画された写真展である。作品は、近年撮影した写真群(全体の約30%)を冒頭に配置して、50年の過去にさかのぼる逆編年の手法で展示する。モノクロ約50点。
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スケジュール
2013年12月05日 10:30 ~ 2013年12月11日 15:00