「黄色地に銀のクマ ∪（あるいは）スーパーホームパーティー」展
神戸アートビレッジセンター
このイベントは終了しました。
神戸アートビレッジセンターでは、若手アーティストやキュレーターの育成支援を目的とした公募企画「1floor（ワンフロア）」を2008年より開催しています。6回目を迎える今回は谷本真理と野原万里絵が当センターの1階に向かい合う「KAVCギャラリー」とコミュニティスペース「1room」を1つの空間と見なし、展覧会実施における様々な要素と対話しながら展覧会を創り上げます。
谷本真理は、自身が考案した遊びやルールを使って、パフォーマンスさながら空間に投げつけた粘土やその痕跡、焼き物、木材等の様々な立体物を組み合せたインスタレーションを制作しています。コントロールできない力によって意図しない形が生まれる瞬間の驚きや素材の感触から得る発見を作品化しています。一方、野原万里絵は、場所や人とのコミュニケーションを通してリサーチしたモチーフの輪郭をPCで自動検出し、その輪郭をテープやペン、絵具で描画するインスタレーションを展開しています。他人の意識や偶然性の介入により作者の存在を曖昧にしながら、個人的なルールを設けて描くことで絵画表現の可能性を探求しています。
タイトルの「黄色地に銀のクマ ∪（あるいは） スーパーホームパーティー」とは、谷本、野原両者が紡ぎだした言葉です。「黄色地に銀のクマ」は、谷本がインスピレーションを受けた布のことを指し、その布との出会いが身近なものから着想を得て作品を創る両者の制作方法と通じる事象として導きだされました。また、「スーパーホームパーティー」は、野原が今回出品を予定している部屋をイメージしたインスタレーションを示唆し、両者にとって展示空間がホームとなり沢山の観客を招きいれたいという想いが込められています。
本展は、谷本による陶芸作品と食べ物を使った新作からなるインスタレーションと野原による絵画をもとにしたインスタレーションから構成されます。二人の作品には制作過程にパフォーマンス性やリサーチの手法が取り入れられ、自分なりのルールや偶然性を作品制作に取込んでいる点が共通しています。会期中にはそのプロセスを観客にも体感していただけるような公開制作やワークショップを予定しています。
［関連イベント］
地域交流プロジェクトひと×間（ひとま） 「hanaso -ハナソ- vol.3 アーティストトーク」
日時: 8月24日（土）17:00‒18:00
出演: 谷本真理、野原万里絵（出品アーティスト）
参加費: 無料
「公開ひとりあそび」
日時: 8月24日（土）12:00‒19:00
出没: 谷本真理 （出品アーティスト）
※詳細は公式ホームページをご確認ください。
KAVC倶楽部のひとつぼワークショップ「スーパーホーム建築」
出品アーティストの制作方法を使って、展示空間に参加者全員で架空の家を一軒、建築します。
日時: 9月8日（日）14:00‒17:00（30分前受付）
講師: 野原万里絵 （出品アーティスト）
料金: 1500円（倶楽部会費1000円/材料費500円）
定員: 10名 （要予約）
※詳細は公式ホームページをご確認ください。
「スーパークロージングパーティー トーク ∪ ライブ」
ゲストに鈴木昭男氏をお迎えして、ライブパフォーマンスや出品アーティストとのトークを行います。
日時: 9月16日（月・祝）17:00–19:00（30分前受付）
ゲスト: 鈴木昭男（サウンドアーティスト）
参加費: 無料 （定員40名、要予約）
※詳細は公式ホームページをご確認ください。