「うさぎと革命」展

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「うさぎ」と聞いて、どんな印象を我々は持つでしょうか。白く柔らかい毛に覆われ、赤い目。おとなしく食べられてしまうか弱い存在、その愛くるしい姿がマスコット化されたイメージ。恐らくこのようなイメージを持つでしょう。しかしうさぎは、高度な生殖能力で自分のDNAを大量にこの世に送りだすことで生き延びてきました。本展は、弱者の手法で地球上での存在を維持し続けている「うさぎ」に共感を持つ二人の女性作家の展示です。平面作家として日本画の画材を使用してきた筧有子は、制作コンセプトは自然、環境、時間軸などを志向し、ドローイングや布や刺繍等を使用した立体作品も手がけています。一方の上野千紗は、植物や動物など生物的で身体性を伴うものの日常的な違和感をテ ーマにドローイングやインスタレーションを制作しています。彼女達が感じる「うさぎへの共感」とは、何を意味するのでしょうか。繁殖という日常的な革命を起こし続けるその手法に共感するのか、多産の特徴が古くから女性を象徴しているとされていることからか(そして今、現代社会において「多産」は危機に瀕しています。これは、女性達のささやかな革命なのでしょうか?)、また、現代社会の鏡として日常に必須ではないものを自らの意思で作品として「産み出し続ける」アーティスト達の宿命を象徴しているからでしょうか?京都で出会い、北ドイツを共に旅することになった彼女達が、互いの共感性について探りながら語り合い、その差異を解釈しながら、それぞれの制作を見つめ直すことで成立した展示です。

[関連イベント]
オープニングトークイベント「女性と生きもの、ときどきアート」
日時: 6月6日(土)16:30-
講師: 筧有子、上野千紗、遊免寛子氏(兵庫県立美術館学芸員)
参加費: 800円(茶菓子付)

ワークショップ「うさぎの毛繕い、針と糸で」
日時: 6月13日(土)13:30-
講師: 上野千紗
参加費: 1000円
※詳細は公式ホームページをご確認下さい。

メディア

スケジュール

2015年06月06日 12:00 ~ 2015年06月14日 16:30
会期中12:00-18:00、6月14日(日)は12:00-16:30開廊

アーティストレセプション 2015年06月06日18:00 から 19:00 まで

アーティスト

筧有子上野千紗

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