「ブリューゲル、レンブラント、ルーベンス バロックの巨匠たち」展

姫路市立美術館

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レンブラント・ファン・レイン《襞襟を着けた女性の肖像》ヨハネ・パウロ2世美術館 ©Museum John Paul Ⅱ Collection

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今日多くの人に親しまれている「バロック」という言葉は、「いびつな形の真珠」という意味のポルトガル語「バロッコ(barroco)」に由来し、ひとつの時代を総称する言葉として19世紀の後半から使われるようになりました。ルネサンスと並ぶ時代精神の表現である「バロック」は、16世紀末のイタリアから始まり、やがてヨーロッパ全土へ伝播し、さらに中南米文化にまで影響を与えました。
本展は、「バロック」を主に16世紀末から18世紀初頭にかけて西洋の広汎な地域に表れた多様な美術様式と捉え、4つのセクション(イタリア絵画、オランダ絵画、フランドル絵画、ドイツ・フランス・スペイン絵画)44点からその展開を一望します。豊かな色彩表現やドラマチックな明暗法を得意としたヴェネツィア派がイタリアで活躍する一方、オランダやフランドル地方では精緻な描写を得意とする画家が人気を博すなど、この時代は各国の独自性が百花繚乱のごとく開花し、歴史画から独立・発展した静物画や風景画は、当時の世俗的なモチーフが宗教画に描かれるなど、物語を語る媒体としてだけではなく、哲学的な問いを積極的に投げかける存在へと変化します。
現実世界との境界を曖昧にし、観る者に絵画の世界への参加を誘うバロック美術の精神は、近代絵画の成立に大きな影響をおよぼし、現代の我々にも新たな感動を与え続けています。本展では、レンブラントやべラスケス、ルーベンスといった名だたる巨匠たちの傑作に加え、ティツィアーノをはじめとする16世紀のヴェネツィア派やブリューゲル一族の作品を特別出品。近代絵画の源流といわれるバロック絵画の魅力とともに、各国の絵画の多様性が展開されます。

[関連イベント]
• ギャラリートーク
日時: 2月25日(土)14:00〜、3月12日(日)14:00〜
• 子どもギャラリーツアー 
日時: 2月25日(土)11:00〜、3月12日(日)11:00〜 
会場: 企画展示室、定員各20人(先着)、参加費無料
• 講演会 
①「バロック美術繚乱:ヨーロッパから新世界へ」
日時: 2月12日(日)14:00〜15:30(開場 13:30)
講師: 岡田裕成(大阪大学文学研究科教授)
②「カラヴァッジョとバロック絵画の潮流」
日時: 3月5日(日)14:00〜15:30(開場 13:30)
講師: 加藤奈保子(福島大学人間発達文化学類准教授)
③「バロック美術、その魅力」
日時: 3月18日(土)14:00〜15:30(開場 13:30)
講師: 田中英道(美術史家、東北大学文学部名誉教授)
※いずれも定員先着100人、参加費無料、予約不要
※詳細は公式ホームページよりご確認下さい。

メディア

スケジュール

2017年02月08日 10:00 ~ 2017年03月28日 17:00

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