エミリー・ウングワレー 展

国立国際美術館

poster for エミリー・ウングワレー 展

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エミリー・カーメ・ウングワレーは、アボリジニを代表する画家であると同時に、20世紀が生んだもっとも偉大な抽象画家の一人であるというべきでしょう。オーストラリア中央部の砂漠で生涯を送った彼女の絵画が示す驚くべき近代性は、西洋美術との接点がまったくなかったことを考えるなら、奇跡的にさえ思われます。
彼女は1970年代の後半にバティックの制作を始めますが、何といっても注目されるのは89年から96年に86歳で没するまでの8年間に描かれた3, 4千点に及ぶアクリルの作品です。それらの画面はしばしばポロックらのアメリカ抽象表現主義との共通性を指摘されています。しかし最晩年の長さ8メートルに及ぶ大作《ビッグ・ヤム・ドリーミング》(1995年)のネット状のイメージが自生するヤムイモをモティーフにしているように、実のところはいずれも画家が住む土地の動植物などから広がった夢でもあるのです。
※B3Fにて展示

講演会 3月1日(土)14:00〜
マーゴ・ニール(オーストラリア国立博物館 シニア・キュレーター)、定員130名
※B1講堂にて

ギャラリートーク 3月15日(土)14:00〜
4月5日(土)14:00〜
※B3展示場にて

【画像:(上) 「My Country AKA The Last Series」 (1996) Synthetic polymer paint on canvas, 58.0 x 87.5 cm, Collection of Amanda Howe ©Emily Kame Kngwarreye. Licensed by VISCOPY, Sydney, 2007.

(Below) 「My Country」 (1996) Synthetic polymer paint on canvas, 55.5 x 76.5cm, Private Collection, ©Emily Kame Kngwarreye. Licensed by VISCOPY, Sydney, 2007.】

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スケジュール

2008年02月26日 ~ 2008年04月13日

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KABlog 2008 tablog review

故郷を想い/描く―エミリー・ウングワレーにおける〈非=場〉

ウィリアム・J・ミッチェルによれば、「アボリジナル・アート」の特徴は「純粋に視覚的な快感」を見る者に与えるという点に集約されるという。

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