下瀬信雄 「結界 VI」
大阪ニコンサロン
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「結界」は、作者が十数年にわたって取り組んできたライフワークとでもいうべきシリーズで、今回が新作6回目となる写真展である。被写体のほとんどがごく身近な自然で、西日本の豊かな植生を中心に撮影したものである。最初の頃は特徴的な景観や、珍しい群落などを中心に被写体を探して作品にしようと考えてのスタートであったが、より身近なものを見つめることによって我々人間と自然とのかかわり合いを深く知ることにもなったという。
文明を謳歌する人類にとって、いつの時代にも「自然に帰れ」という運動が起こるのは、我々が自然から生まれ、自然から学ぶほかないからだろう。作者は、自然と共存していた我々が自然を畏怖し、結界を廻らせて聖域を作ってきたことを、写真を通じて感じることができることを願っている。モノクロ45点。
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スケジュール
2008年04月17日 ~ 2008年04月22日