三宅砂織 「Abstract dislocation」

FUKUGAN GALLERY

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三宅の制作手法はフォトグラムという、モノクロの印画紙に手描きの透明紙に描いた原稿を焼き付けるもの。元絵は等倍の完全な手描き原稿を作り、それにオブジェなどを何度も焼き込み構築する。モチーフとなるのは、古いスナップや友人らの何気ない写真。なにか琴線にひっかかった写真を「絵」として描きおこすことで、体験していた証拠としての「写真」は、証拠を消失する。さらに、物理的に筆を使った手描きの筆跡がすべらかな印画紙に焼き付けられることで手跡の強さも消失する。「絵」ではあるのだが「モノクロ写真だ」とも見える三宅が描いた二次元の嘘は、絵の具の絵画よりも強引に「仮想現実」と錯覚してしまう。この錯覚は観る人それぞれの記憶の不確かさ、曖昧さを浮かび上がらせる。印画紙の物質感を観ずしてはなかなか伝わらない感覚。

[画像: 三宅砂織]

メディア

スケジュール

2013年07月03日 13:00 ~ 2013年07月20日 19:00
月曜日・日曜日・祝日は休館

アーティスト

三宅砂織

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