貴志真生也 「調節方法」

児玉画廊

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貴志は、インスタレーションおよび立体作品を主に制作していますが、その作品は彫刻的な立体感/量感の掴み方とはおよそ対極的で、機械的にすら思えるシンプルな構造、ブルーシートや発泡スチロール、製材された規格木材等の素材による独特の軽やかさがあります。これまで、メゾン・エルメス(銀座)のウィンドーディスプレイ(2011)や国立国際美術館「リアル・ジャパネスク」展(2012)など多数の展示、企画に参加し、いずれも鑑賞者の作品解釈に対して、いとも簡単にその予定調和を粉砕するアプローチに大きな注目が集まりました。そして今回の個展においては、貴志は、特にこの「整える」ということに焦点を当てようとしていることが、いかにも意味深長な展覧会タイトル「調節方法 (1)見つけるためのダウジング (2)保持するための雪吊 (3)処理するための活け締め」から読み取ることが出来ます。主題に連なる「ダウジング」「雪吊」「活け締め」という三つの項目は、それぞれその「整える」という制作態度を示す補足材料として示されています。「ダウジング」とはL字の折れ棒や振り子などを活用して鉱脈や水脈を探知する手法のことですが、貴志はこの方法論の神秘性に対してではなく、使用器具は使用者の嗜好に応じて「何であっても構わない」、という点に関心を寄せているのです。

メディア

スケジュール

2014年05月17日 11:00 ~ 2014年06月14日 19:00

オープニングパーティー 2014年05月10日18:00 から

アーティスト

貴志真生也

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