うまれて1時間のぼくたち

堀川御池ギャラリー

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生後1時間以内の新生児を撮影し、24点のシリーズにまとめたフランスの写真家ティエリー・ブエット。これから生きる世界をはじめてその身に感じた赤ん坊の顔は、赤みを帯びシワがより、目を開けることさえまだ困難な様子だ。しかし、ブエットがこの撮影にあたり自身に課したのは美しいイメージを作ることではなく、本質を捉えることであったという。それゆえに、彼は余計な背景は入れず、正方形のフォーマットで、被写体の表情に迫るという統一したスタイルを貫き、修正や補正は一切加えていない。また、撮影に協力した病院は、ブエット自身の娘が生まれたパリ郊外にある体外受精専門の病院でもあり、作品に登場する新生児は、体外授精によってこの世に生を受けた子たちだ。ブエットは新生児が感情を表したその瞬間を撮ることに専念したという。彼らのポートレートは、このテクノロジーによって誕生しうることができた人間の生命の力強さを証明するものでもある。
ティエリー・ブエットは法律を学んだ後、軍所属写真家としてキャリアをスタート。パリで長い歴史を持ち数々の著名人が撮影を依頼することで有名なスタジオ・アルクールのディレクターなどを経て1983年に独立した。Vogue(ヴォーグ)、Harper’s Bazaar(ハーパース・バザー)Vanity Fair(ヴァニティ・フェア)等の雑誌をクライアントに持ち、ポートレートやルポルタージュのジャンルで活躍。2011年にフランス文化担当大臣より「Knight(ナイト)」の称号を授与された。

※本展はKYOTOGRAPHIEの一つとなっております。

メディア

スケジュール

2016年04月23日 11:00 ~ 2016年05月22日 19:00
月曜日は休廊

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5月22日まで開催。京都巡りも合わせて楽しみたい、国際的なフォトフェスティバル。

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