「刀装具の美の世界」展

清水三年坂美術館

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刀装具(とうそうぐ)には鐔(つば)、縁頭(ふちかしら)、目貫(めぬき)、小柄(こづか)、笄(こうがい)などがある。その中で人気があるのは何と言っても鐔であろう。掌に丁度収まる適度な大きさ、ずっしりとした重み、刀装金工達が絵画的表現をするのに程良い形、画面サイズと言える。掌に乗せて間近にその装飾の美しさと、超人的な微細な技を楽しむ掌(たなごころ)の芸術である。
幕末・明治の刀装金具は、石黒派や水戸金工達の作品に見られる細密で華麗な色絵象嵌の世界、そして加納夏雄(かのうなつお)や後藤一乗(ごとういちじょう)等、京金工達が創り出した簡素で品格、風格を感じさせる名画の世界など、金工の歴史において技術的な頂点にあった時代に、今まで誰も表現し得なかった世界を初めて表現し得たと言えよう。技法と色金の多様さが表現力の豊かさを引き出し、他国とは比較にならないほど素晴らしい金工作品を生み出していった。しかし世界に誇れる日本の金工美術も、明治時代を境に衰退の一途をたどることになる。本展では、刀装金工達の歴史の掉尾を飾るにふさわしい名品の数々を展示。

【画像:鈴木美彦 「風吹牡丹の図鐔」(表)】

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スケジュール

2007年11月28日 ~ 2008年02月24日

アーティスト

鈴木美彦大森英秀

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